導入ガイド
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ver. 1.5.1 (2025/01/14)
動作条件
パソコンの動作条件
- Windows 日本語版
- ゲーム映像を取り込むキャプチャボード
- OBS Studio (28.0.0 以上)
- キャプチャボードを映像キャプチャデバイスとして読み込んであること
- 次の音声合成アプリのいずれか
ゲームの条件
- 日本語セーブデータのみ
- 対プレイヤー戦のみ
- シングルバトルのみ
OBS Studio の設定
お手元のキャプチャボードが PC に接続され, 映像キャプチャデバイスの設定が完了していることを前提とします.
このアプリが映像を読み取るために, OBS Studio の WebSocket サーバを認証付きで起動する必要があります. 以下, OBS Studio 30.2.2 で確認した手順です.
- 「ツール」→「WebSocket サーバ設定」を選択する.
- 「プラグイン設定」→「WebSocket サーバを有効にする」にチェックを入れる.
- 「サーバー設定」→「認証を有効にする」にチェックを入れる.
- 「サーバー設定」→「サーバーパスワード」にパスワードを入力する.
- 任意の文字列を入力してもよいし, 「サーバー設定」→「パスワードを生成する」ボタンをクリックしてもよい.
- 「サーバー設定」→「接続情報を表示する」をクリックし, 出現する「WebSocket 接続情報」ウィンドウに表示される「サーバーポート」「サーバーパスワード」を記録し, 「WebSocket 接続情報」ウィンドウを閉じる.
- 「OK」ボタンをクリックし, 設定を終了する.
音声合成エンジンの設定
棒読みちゃんを使用する場合
初期設定のままで動作するはずですが, 一応確認手順を示します. 以下, 棒読みちゃん Ver.0.1.11.0 Beta21 で確認しました.
- 設定ボタン (スパナのマーク) をクリック, または F10 キーをクリックし, 設定ウィンドウを開く
- 「システム」→「アプリケーション連携」を選択する
- 「03) HTTP 連携」→「01) ローカル HTTP サーバ機能を使う」が
True
になっていることを確認する. なっていない場合はTrue
を選択する. - 「03) HTTP 連携」→「02) ポート番号」が
50080
になっていることを確認する. なっていない場合は50080
を入力する. - 「OK」ボタンをクリックし, 設定を終了する.
注意すべき読み上げ設定
一度に発話する文章が長くなりやすいので, 「文字数制限機能」により発話が打ち切られる場合があります. 回避方法はいくつかありますので, 以下に例を挙げます.
- 「配信者向け機能」を無効化する.
- 設定ウィンドウを開く → 「配信者向け機能」を選択 → 「01) 基本」内にある「01) 配信者向け機能を有効にする」を
False
に設定する. - または, 設定ウィンドウを開かずに F9 キーでオン・オフを切り替える. ただし, 現在有効になっているかどうかはアイコン表示で判断するしかないので, 視覚で判断できない場合は前者の方法がオススメ.
- 設定ウィンドウを開く → 「配信者向け機能」を選択 → 「01) 基本」内にある「01) 配信者向け機能を有効にする」を
- 「文字数制限」を無効化する.
- 設定ウィンドウを開く → 「配信者向け機能」内にある「文字数制限」を選択 → 「01) 基本」内にある「01) 文字数制限機能を有効にする」を
False
に設定する.
- 設定ウィンドウを開く → 「配信者向け機能」内にある「文字数制限」を選択 → 「01) 基本」内にある「01) 文字数制限機能を有効にする」を
初期状態では「配信者向け機能」は無効化されています. もし「以下略」といった表現で省略される場合は, 「配信者向け機能」が有効になっていないか確認してください. 絶対に避けたい場合は「文字数制限」を無効化してください.
VOICEVOX を使用する場合
VOICEVOX 上での設定は必要ありません. 起動するだけです.
アプリの初期設定
OBS Studio, および音声合成アプリが起動している状態で pokescreader-sv.exe
を起動してください. 設定画面が表示されますので, 次の項目を設定してください.
- 「OBS 接続」タブ
- 「WebSocket サーバー」グループ
- ポート番号
- OBS Studio WebSocket サーバーポート番号を入力
- パスワード
- OBS Studio WebSocket サーバーパスワードを入力
- 「映像キャプチャデバイス」グループ
- ソース
- OBS Studio 映像キャプチャデバイスのソース名を入力
- 「WebSocket サーバー」グループ
- 「読み上げ」タブ
- 「発話」グループ
- エンジン
- VOICEVOX を使用する場合, 「VOICEVOX」ラジオボタンを選択
- 「発話」グループ
設定が終わったら「保存」ボタンを押します. アプリが自動的に再起動されます.
設定に誤りがある場合
もし設定に不備があり起動できない場合, エラーダイアログに「設定変更」ボタンが表示されます. 「設定変更」ボタンを押すと, 設定画面が再度表示されます.
画面が使えない場合
設定ファイルを直接作成することもできます. settings.toml
という名前のファイルをテキストエディタで開き, 次の要領でファイルを作成してください.
[obs] # port: WebSocket サーバのポート番号. port = 4445 # password: Websocket サーバのパスワード. (半角二重引用符で括る) password = "OBS Studio WebSocket サーバのパスワード" # source: 映像キャプチャデバイスのソース名. (半角二重引用符で括る) source = "OBS Studio の映像ソース名" [notification] # engine: 使用する音声合成エンジン. "bouyomichan" にすると棒読みちゃん, "voicevox" にすると VOICEVOX. engine = "bouyomichan" [ocr] # engine: 使用する OCR エンジン. # "winocr" を指定すると Windows OCR, "tesseract" を指定すると Tesseract OCR を使用する. # "none" を指定すると OCR を用いる機能を無効化する. engine = "winocr"
設定ファイルでこれ以外の項目を設定したい場合は 機能リファレンス を参照してください.
ポケモンの設定
- 「設定」→「話のはやさ」を「はやい」に設定する.
- できるだけ素早く表示させることで, 同じログメッセージを複数回検知する可能性を減らします.
他にオススメの設定設定
以下の設定は必須ではありませんが, 役立つ場面が多いので紹介します.
- 「設定」→「ニックネーム表示」を「みない」に設定する.
- 常にポケモンの名前で読み上げるようになります. ただし, 外国語データ産のポケモンは外国語で読み上げる点に注意してください.
- なお, ランクバトルでは常にニックネーム非表示になっています.
準備完了!
さっそく対戦を始めてもよいですが, 自動読み上げの仕様, 手動操作で起動する機能, 設定ファイルの使い方を覚えることで, より便利に使うことができます. 機能リファレンス をぜひご確認ください.